JSGM-063
Glans/slow tree
定価:¥2,200 +税
2023年11月に開催されたRoad trip to全感覚祭、メインステージにも出演した北海道出身若手バンドGlansの1st album「slow tree」が 十三月よりリリース。
Glansの地元、北海道でのライブを見たマヒトゥ・ザ・ピーポーからのオファーによりアルバムのリリースが決定した。 シームレスな連なりの中、時代を貫通するセンスをおびた楽曲群が投影する、39分に渡る情景のたゆたいは静寂、ダンスミュージックを通 り抜け、その先に青白い光にも似た眩さを紡ぎ出す。
サウンドサポートにmidori yamada(the hatch)、レコーディング・ミックスをyuiti yamazi、ジャケットのイラストにKotetsuが参加している。 また本作のデザインは江河達飛 (Glans Vo.Gt)が担当している。
以下コメント
・いつくらい前だっただろうか?北海道を旅していて、PROVOにふと立ち寄ると知らない バンドが演奏していた。北国がそうさせたのか、独自の厳しい戒律で縛った規則の中を すり抜けるようにエクスペリメンタルな意識は虚空に溶け出し、気づけばフロアは深海 につかった。海の中なのに呼吸ができる!わたしはその晩、人の形をした魚だった。
ライブが終わってエフェクターを片付けるボーカルに「十三月でだしてくれないか?」と 声をかけた。ところでバンド名はなんというの? 彼はウォルトディズニーのような満面の笑みを浮かべながら「glans」と発した。
マヒトゥ・ザ・ピーポー(十三月)
・DJが作り上げる一晩のように伸びたり縮んだり、時間軸を自在に畝らせる。 ただ感覚が麻痺することはなくて、ハードコアのそれのように切実な空気の振動に心臓が 大きく脈を打ち、血液が勢いよく体中をめぐる。
実態がなくなりそうな瞬間のまま耳が熱くなって、毛穴がひらき、爪先がビリビリする。 そこに、ここにあった、魂と呼べそうな存在を捉える40分の小旅行。
12の頃から成長を見てきた不良少年たちが 時間の許す限り音楽に寄り添い続けてうまれた 美しい生活の音。
the hatch 山田碧